A・RA・SHI

千葉県のとある地区に、スロと嵐をこよなく愛す女性がマネージャーを務めるスロ専があります。
趣味が高じてスロ専を営んでいるのか、それともビジネスがきっかけでスロ好きになったのかその順序は定かではありませんが、北は北海道、南は九州まで、嵐のライブがあれば遠征することも珍しくはないそうで、遠征先ではインスタ映えするゴハンや景色に目もくれず、ライブ以外の時間はとにかくスロを打っているそうです。
無論、ここでいう嵐とはパチスロライターの嵐さんのことではなく、A・RA・SHIの嵐ですので悪しからず。ジキソウソウ。

それほどまでのスロ好きであれば当然店づくりにもマネージャーの趣味が色濃く反映されており、とりわけバラエティコーナーのラインナップは目を見張るものがあります。
天下布武2に麻雀物語2と、市内どころか千葉県内を探しても数店舗しか設置されていない機種が置いてあり、しかもそれらがしっかり動いているのです。先日行った時なんて、抽選で40番くらいを引いたら天下布武も麻雀も朝イチから埋まっていて取れませんでしたからね。

ただ、マネージャーの意向とは裏腹に、周りの関係者はこぞって「早く外し（撤去）なさいよ」と言ってくるそうで。
聞けば、どうやら最近の機種に比べるとこれらの機種は利益が出にくい、つまり「抜けない」らしく、利益を優先するのであれば入れ替えたほうが良いらしいのです。

それでも、マネージャーは利益第一という考えが必ずしも店の為になるとは思っていないそうで、やはりそこはスロ専らしく、スロ好きによるスロ好きのための店づくりを心掛けているとのこと。ワタシが大好きな天下布武2がもうどこに行っても打てないから、せめてウチのお客さん達には設置期限ギリギリまで打ってほしいと語るその姿は、まさにホール責任者の鏡だと思いました。

今やどこのホールも似たようなラインナップで、個性は失われていくばかり。

あれやこれやと制限ばかりの時代ですから難しい面も多々あるでしょうけれども、こういった人達がいる限りまだまだスロは巻き返せる、A・RA・SHIを巻き起こせると思うと同時に、撤去のススメに頑として応じないマネージャーを見ていると、もしも『パチスロ嵐』がリリースされたら周囲の反対を押し切って大量導入してしまうんじゃないかというある種の不安も覚えました。ジキソウソウ。