パチンコ・パチスロブログ

リスキー長谷川

あの沖スロをPRするため奔走した沖縄の夏

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公開日: 2021/05/19

 

パチンコ・パチスロが好きすぎて編集プロダクションの門を叩き、気が付けばメーカー勤務となった私でございます。

 

 

もちろん趣味はパチンコ・パチスロというくらい現在でも遊技をたしなんでおりまして、最近は遊タイム機と向き合うことが多いですね。

 

遊タイム機の凄いところは、ハマって到達した時の期待値が最も高くなる(スペックにもよりますが)ところ。遊タイム到達の半分くらいまで行けば「当たるな!」って思いながら打つことが果たして正しいかどうかは別にして、ユーザーのみなさんには新しい遊び方を提供できたのではないでしょうか?

 

時間がない時には遊タイム非搭載機、ゆっくり腰を据えて打つ時には遊タイム搭載機。選択の幅が広がることは結果、良かったのかなとは思います。

 

 

ちなみに6月初旬にホールデビューする『Pバジリスク ~桜花忍法帖~』は、遊タイム非搭載マシンなので、会社帰りの短時間でも遊べるタイプです。新枠で登場となりますので、ホールで見かけましたら是非ともご遊技よろしくお願いいたします。

 

さらに、おじさんの趣味の話をもう1つ。ライター時代と会社員生活との一番の違いは時間の使い方。これに尽きます。

 

フリー職の場合はある意味24時間戦えますか? の精神でバリバリ仕事をこなしておりましたし、少なくともそのような心持ちで「来た仕事は絶対に断りません!」を信条に働いておりました。が、会社員はある意味真逆。チーム戦でもありますので、与えられた仕事をきっちりこなすことがまず大事。役職が付けば管理が仕事の中心になってきます。

 

また土日がきっちり休みになるのも特徴ですよね。会社員になってまず困ったのが土日をどう過ごすか? それまではまず週末はイベント仕事で地方に出払っていましたから。困るのですよ? いきなり2日休めって言われても。

 

 

 

最初の半年は本当に持て余した週末時間ですが、気が付けば本来好きだった旅行とプロ野球観戦に充てる日々に変わっていきましたね。元来、デスクの前にいるよりもあっちこっち移動していることが性分にあっているので、ライター時代のイベント回りは趣味と実益を兼ねた素晴らしい仕事だったなーと。

 

そして気が付きました。土日2日休みあれば国内旅行ならばどこでも行けます。金曜日最終便で飛行機乗って、日曜日の最終便で帰ってくる。最近は祝日をくっつけて3連休も結構ありますよね。週末トラベラーだと金額は高いかもですが、ツアーやマイルをうまく活用すればそれほどお金かけなくても旅立てるものです。

 

そんな自分が最も旅先として向かうのは沖縄。昔から沖縄は好きで、あの独特の空気感を身体が欲するのか、昔から年に1回くらいは旅行に訪れていたのですが、実はとある仕事をきっかけに頻繁に行くようになったのです。その時の生活や現地の方とのコミュニケーションが楽しすぎて、いま目指しているのは島ナイチャー。そうです沖縄に染まる人になりたいのです。終の棲家は沖縄かなと思っております。

 

 

 

 

さてそのきっかけ(本題に入るまで長すぎますね……編集者さんに怒られそう)となったのは、弊社の新機種市場テスト導入(ロケテスト)立ち合いの仕事です。ユニバ系マシンで、沖縄で、先行導入……『沖ドキ!-30』と誰もが思うでしょうが、残念違います。ちなみに初代『沖ドキ』もテスト導入させていただきましたが、こちらは新潟のホール様でしたね(この話はまた今度)。

 

沖縄でテスト導入させていただいたのは、『沖ドキ30』の前身機『トロピカーナ-30』となります。

 

 

 

 

弊社で本格的に沖スロを開発したのは4号機の『パイジマ』以来。本土仕様のマシンではトップメーカーとしての自負がありましたが、沖スロとなると話は別。開発したのはいいけれど、どうやって販売したらいいものか……。スペック同様でチビコインも用意はしていましたが、販売が苦戦することは目に見えている。そこで沖スロが強い地域にテスト導入し、そのデータを持って営業に回ろうと社内決定。ということでロケテストホール決定と、いいデータが出るように立ち合いよろしく! と、ほんとこんなノリで単身沖縄に乗り込むことが決定したのでした。

 

 

 

 

当時は売れそうな新機種販売が決定した時だけ、弊社鹿児島営業所のメンバーが数日間だけショールームで機械見せをしていた程度。沖縄のホールさんもチビコイン導入にあまり興味がなかったですし、弊社営業部隊も数字を期待しておりませんでした。

 

なので、伝手をたどって沖縄最大手ホール様、しかも決定権者ということで社長様のアポイントを取って突撃。自分、まあまあしゃべれるほうですけれども、この時は緊張しましたね。確かちょうど今時分。梅雨時だったかな。

 

単刀直入、ロケテストを是非店舗でお願いしたいと機械スペック含めて説明するわけですが、まず沖スロでART機と言えばワンバーワン30のような爆裂タイプであり、花やバットが光ってボーナスを揃えるのはノーマルタイプと相場が決まっている沖縄沖スロ市場。そこでトロピカーナのような擬似ボーナスでコインを増やし、それが連続する楽しみがある……というのを理解してもらうのはなかなか難しかったです。今までそういった機種がないのですから、理解してもらえないもの仕方ないことですけどね。

 

 

 

一連の話で最も興味を持ってもらえたのは「機種名」。沖縄市場で1.5号機といえば『フェニックス(高砂電器産業)』が最もヒットしましたが、その次は『トロピカーナ7S』でしょうから。「トロピカーナ懐かしいですね」と。ああ年配の社長様にプレゼンしてよかったと思いました。

 

そしてロケテスト導入が決定し、ホール様も大々的に告知を打ってくれてオープン当日を迎えるわけです。

 

 

 

 

夕方開放だったのですが、果たしてお客様は並んでくれるだろうか? とても不安でしたが台数以上に抽選を受けてくれて一安心。さあ後は盛り上がってくれればいいデータが取れる! と思いながら営業スタート。あっちこっちでハイビスカスランプが咲き始め、シマ端からその風景を眺めていると、ここで大きな落とし穴が……!

 

『トロピカーナ』をご遊技されたことがある方ならご存じかと思いますが、花が光ってそのプレイで目押しすればボーナス絵柄は揃います。が、そこでミスをすると次にボーナスが揃えられるタイミングまで揃えることができない。しかも、その間に押し順ナビを無視するとパンクする……。これが多発するわけです。

 

当時は告知ランプが光ったら店員さん呼んで揃えてもらう年配ユーザーがかなりの割合を占めていたので、花が光った後にまさかナビがあって、そのナビ無視するとパンクするなんてゲーム性はチンプンカンプン。これには本当に焦りました。よってその瞬間からしばらくは年配ユーザーに寄り添って、ゲーム性を教え込むことが主な仕事に。その昔、ホール従業員経験があってよかったです(笑)。

 

朝イチから立ち会って中抜けし、夜の営業をチェックして閉店間際に店長様と翌日の設定配分の相談をする。これを1週間。その流れで夏休みに入りましたので、さらに延長し、都合2週間ちょっと沖縄に滞在しました。

 

その時はホテルではなくウィークリーマンション住まいでしたので、地元のスーパーに行ったり、これまた地元の方にディープな居酒屋さんに連れていってもらったりして、まさに移住のように沖縄にステイすることができたのは楽しかった!

 

これをきっかけに足繁く通うようになるのです。行ったところで、松山(歓楽街)とホールにしか行かないなんてことも多々あります。ただ普通の生活を楽しみにいくために行っていますので。まあ自分で書いていてちょっとオカシイですけれどね。

 

長くなりましたが、最後に。『トロピカーナ』と言えば、是非PVを検索して探してみてください。当時のPVはいろいろ好き勝手やらせてもらいましたが、これが一番ぶっ飛んでおります。覚えている人いるかな~? あれはよく企画通せたと我ながら思います!

 

 

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(C)山田風太郎・せがわまさき・山田正紀/講談社
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