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元クズ田中

五島家での日々(元クズ田中)

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公開日: 2016/12/22

五島家の朝は、早い。

 

たとえ朝の4時まで起きていても、早朝のアラーム1発できっちりと目を覚まし、コーヒーを飲み、タバコを吸い、シャワーを浴びて出かけていく。

 

今日は岐阜だから、19時には戻ってくるよ。

 

そう言って家を出ていくのをいってらっしゃいと見送って、トイレをすますと、僕は布団に戻り、再び惰眠を貪ることになる。

 

11時に目を覚ますと1時間ほど布団の中でゴロゴロして、12時にリビングへ。床暖房のスイッチを入れて、携帯ゲームをしながらまた、温まってきた床に吸い込まれていく。

 

そんな生活をはじめて、もう1週間が経つ。

 

ちょうど1週間前の12月15日に成田空港に着き、機体から降りてすぐにラインをした。

 

なにしてますか?

 

12月のせわしい時期である。きっと日本全国を飛び回っているに違いない。東京にはいないだろうと思っていたら、この日は原稿書きにあてる日ということで自宅にいたようで、メシでも食いに行くかとなった。

 

気持ちは随分と軽くなったが、日本ですごす生活に若干の不安を覚える。そんな話をすると、どうせ日中は仕事に出ていて家に誰もいないんだから、自分の家だと思って好きに使ってくれと言う。そんな言葉に甘えて1週間もヤドカリ生活を送っているが、その生活は派手さとは無縁の生活である。

 

五島慶介、もうすぐ48歳。

 

誌面はもちろん、動画にテレビに来店に。塾長という名前を見ない日はないほどフル回転で働いているのだからもちろん稼いではいるのだろうが、毎日のように高級料理を食べ、世界各国の女を抱き、トランプタワーに住んでいるのかといえば、そういうわけではない。早朝の電車に乗って現場まで出かけていき、仕事をして、終わったら自宅に戻り、出前の中華を食って、寝転がりながらツムツムをする。そんな、世のお父さんとなんら変わらない生活を送っている。仕事の予定が書き込まれたカレンダーは、年末までびっしり。風邪をひいちゃうと現場に迷惑をかけるからとユンケルを飲む姿には、哀愁を感じずにはいられない。

 

僕の感覚では、フリーランスのパチスロライターという生き物は、できるなら働きたくない。願わくば2日連続で仕事はしたくない。週に2~3回だけ割の良い仕事をして、休みたいときはカレンダーに×を書き込んで好きなことをしていたいと、そう考える生き物であり、今月もまたゴールデンウィークがあるぞと、仕事がないことにむしろある種の喜びを感じる生き物だったように思うが、いまだにそんなことを言っている愚かなピーターパンは自分くらいのもの。周りは、着実に変わっているのである。

 

人は、なぜ働くのか。生活のため。夢のため。仲間のため。家族のため。生きれば生きるほど多くのものを抱えるようになり、それらを守るために、また働く。そして、それは外からどんなに華やかに見えようとも、地道な毎日の繰り返しなのだと思う。

 

よし、僕も働こう。働くことで忘れられることもあれば、得られるものもあるはずだ。そう思ってスケジュール帳を見てみたら、明日で今年は仕事おさめ。次の仕事は4月20日と4ヶ月も先のことだった。明後日から、破竹の117連休。五島慶介さん、来年も引き続きお世話になりますが、どうぞよろしくお願い致します。

 

田中宏明、もうすぐ36歳。大丈夫。人生は、まだまだこれからだ。

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