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公開日: 2017/04/20

パスポートを取得して航空券を購入し、ビザを取得してしまえば、たいていの場合は問題なく外国へ行くことができる。日本人ならほとんどの国のビザ取得も免除されるが、これがフィリピンの子どもたちの場合、そう簡単に事は進まない。

 

どこの国だってそうだろうが、フィリピンは特に子どもを保護するための法律や決まり事がたくさんある。両親を伴わず、子どもだけで海外に行くときはまず人身売買を疑われるし、外国でケガや病気があった場合に本当に子どもを守る金銭的な余裕があるのか。そういったところをすべてクリアして、はじめて子どもひとりひとりに対して旅行許可証が発給されることとなる。

 

ここに詳しくは書かないが、この子どもたちの旅行許可証というのが、出発の10日前になっても取れなかった。というか、出発の10日前になって急に、旅行許可を出さないと役所から連絡がきた。もちろん、はいそうですかと納得するわけにはいかない。知り合いの弁護士を通じて誤解があるところは話し合いを重ねて理解してもらい、要件が足りないところはなにか別のものを補てんすることで対応した。だけど、前回のブログを投稿したのが出発の6日前。あの時点でも実はというと子ども達の旅行許可は取れていなかったのだ。

 

そこからタイミングの悪いことにホーリーウィークの4連休をはさんで、出発の3日前。役所に行ったら担当者が休みというまさかの事態が発生して貴重な一日を棒に振り、いよいよ2日前。何度も念を押して必要な書類を確認しつつ朝一番で提出したはずなのに、夕方になって役所から種類が足りていないという連絡が入ったときは正直言って無理かもしれないということが頭をよぎった。諦めちゃいけないとは思いながらも、日本側で準備を整えてくれている学生や学校関係者に、もしかしたら日本に行けなくなるかもしれないという報告をして、許可がおりたときと、おりなかったときの両方の準備を同時に進めていったわけだ。

 

そして、4月19日。出発前日。スタッフは朝の暗い時間から書類の最終チェックと、なにか突っ込まれたときにすぐ提出できるよう必要ないかもしれない書類も念のために作成し、朝イチで再び役所へ。そして役所が閉まる17時が見え始めてきた15時に、動いてくれていた弁護士から電話があった。

 

2年前に、なかば僕の勝手な号令で動き始めた日本行きの計画。この半年は特にスタッフも苦しい思いをしたのを知っているし、最後の最後で本当にダメかもしれないと思った。だけど、ここを見てくれている人や業界の方々。はたまたセブで出会った方たちが本当に応援してくれて、ここまでたどり着いたことを考えたら、熱いものがこみあげてきた。

 

バンザイか土下座か。前回にそんなタイトルでブログを投稿したが、皆さんのおかげで何とか無事に子ども33名。スタッフ含め総勢45名が日本にくることができました。というわけで、言わせてください。

 

バンザイ‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼

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