ばーちゃるりありてぃ・元クズ田中
記事一覧へ公開日: 2017/04/28
セブンスピリットの子どもたちの、日本での演奏会は大成功。子どもたちだけでなく観客の方も多くが涙するという感動的な演奏会になったというわけで、いまはひとまずホッとしているのだけど、感動的だったのは、これが実際に目の前で、ライブで演奏されていたからなのだろうか。たとえばこれが、子どもたちは実際に目の前にいない、スクリーンに映し出された映像鑑賞会だったとしたら、ここまで感動しなかっただろうか。
答えは、やはりイエスだろう。その息遣いや体温すらも伝わる距離感だからこそ感じるものがあるわけで、映像鑑賞とはまったく違うものだとは思うが、3本のリールしかなかったパチスロに液晶がつき、プロジェクションマッピングまで搭載されるこの時代。あらゆる業界において技術の進歩というのは目覚ましいものがあり、そう遠くない未来にはVRを活用し、子どもたちがフィリピンにいながらにして、日本の皆さんに目の前での生演奏会を体感してもらうことも可能になるだろう。
VRというのは、とんでもない可能性を秘めていると思う。今年はNBAのオールスターでもVRによるライブ観戦が行われた。スポーツやコンサートのVR観戦というのはこれからどんどん当たり前になっていくと思うし、高度な技術を持った医者の外科手術だとか、職人の細かな作業だとか、学びの部分においてもどんどん活用されるようになるだろう。
もちろん、セブンスピリットとしてもこれを取り入れない手はない。子どもたちの演奏会を体感してもらうだけでなく、技術的に優れた音楽家の技術指導などを含めてやりたいことは山ほどあるが、まずは自分がVRというものを実際に体感し、知らなければならないというわけで、日本に戻ってきたこの機会に、仕事の一環としてVRを体感してきた。大事なことなのでもう一度いっておくが、あくまでも仕事の一環として体感してきた。
別にDMMの宣伝をするつもりもないが、サラリーマンと終電を逃した男のオアシスである個室ビデオ。ここにDMMのVRが4月から少しずつ導入されているようで、受付にラスト1個残っていたヘッドセットを受け取り、個室に入って恐る恐る映像を再生してみた。
あくまで仕事の一環として行ったのでいやらしい気持ちなどは微塵もないが、目の前に広がるのは真っ暗な2畳ほどの個室ではなく、かわいらしいワンルームの女子の部屋。右を見たらクローゼットがあり、左をみたらベッドがあり、前を見たら……ああっ‼ キミ、そんなに顔を近づけてくるんじゃない。
DVD鑑賞にはない、まさに息遣いや体温まで伝わってくるんじゃないかというほどの臨場感ある世界がそこには広がっていた。もちろん、まだ映像的な荒さはあるし、瞬間的にピントが合わなくなるようなケースもある。改善の余地はまだまだあるが、それにしても、こんなものが当たり前になってきたら、もう、現実の世界に戻ってこれなくなるぞ……。
そのうち、隣の台に座って好きなライターの機種説明が聞けたり、中武さんや桧山さんの高速目押しを観ることができたりと、スロ業界でもきっとVRが活用され始めるはずだ。手を伸ばせば触れられそうな距離で、かおりっきぃ☆が「このリーチは激アツだよ♡」と囁いてくれる時代はすぐそこまで迫っている。
そう考えると、人生まだまだ捨てたもんじゃない。
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