最近の若いもの・元クズ田中
記事一覧へ公開日: 2017/06/23
NPO法人が行うのはボランティアであり、あくまでもボランティアは無償でなければならない。かかわる者は一銭の対価も受け取ることなく、それにかかる資金もすべて持ち出し。一点の曇りもない聖職者のようでなければならず、贅沢なんてもってのほかである。
信じられない話だが、世間にはまだまだそういう考え方の人がいる。そして、そういうことを声高に叫ぶ人というのは、絶対にそのNPO法人に対して寄付をしていない人だったりもする。
本質に触れたこともないのに外側から見当違いの主張だけをする人間というのはどの業界にも必ずいて、そういった人がズレた攻撃を行い、業界の発展を妨害するわけだ。
NPO法人でいうと、しっかり社会問題に対して成果をだし、その活動に賛同した方が寄付をしてくださる。その寄付によって事業をさらに拡大したり、充実させることによってさらなる寄付を頂く。従事者も余裕のある給与を頂けるようになることで金銭的な負担に苦しむことがなくなり、より一層、成果を出すことに集中して取り組むことができるようになるし、志はあるけれど金銭面の不安でNPOの世界に飛び込めなかった意識の高い優秀な若い世代も、新卒から迷うことなくNPOの世界に飛び込むことができるようになる。
これこそが僕の理想とするサイクルであるし、将来的には間違いなくそうなると思っているが、まだまだ冒頭のようなイメージを完全に払しょくさせるには時間がかかるだろう。
ぱち&スロ業界だってそうだ。遠隔をしているだとか、顔認証システムだとか、中途半端な、しかも間違った知識をたてにゴリ押ししてくる人というのは一番タチが悪いし、冷静に話を聞く耳を持っていない。良識のある一部の業界人が中でどれだけ頑張ろうと、世間に汲みあげられるのは偏った一部の意見。NPO以上にイメージを変えていくには膨大な時間を要することだろう。
最近、セブでハタチ前後の若者と会うと、「コラム見てます」と言われることがある。そのコラムがここなのか。それとも過去に書いた別のコラムのことなのかはわからないが、彼らはスロライターである元クズ田中の存在を知らない。スロライターではなく、セブで活動を行っている、NPO法人の理事長が書いているクズのようなコラムを読んで、そのクズっぷりを喜んでくれる。そこに、NPO法人の理事長はこうあるべきだという先入観や固定概念というものは、まるでない。
最近の若いものはと言うけれど、間違った知識でズレた攻撃をするのは、いつだって一定の年齢よりも上の世代だ。フィリピンで出会う多くの若者たちを見ていると、内向き志向で、ぱちんこも酒も車も欲しない国内の若者ではなく、外に出てなんにでも好奇心をもって飛びつくパワフルな彼らに対してこそ、ぱちんこ、パチスロを訴求するべきなんじゃないかと思う。田中さんのクズコラム、最高ですね。でも、セブでやられている活動は、もっと最高ですよね。物事の本質をしっかりと捉えている彼らにアプローチしていくことで、NPOの、NPOにたずさわる者のイメージが変わっていくんじゃないかと思う。
いつだって、時代を創るのはパワーあふれる若い世代だ。その世代に少しでも訴えていけるように、今日もクズがままに生きよう。そう思うからこそ、昨日も体の不調を省みず、朝の5時まで飲んだのである。訴求活動も、けしてラクではない。
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