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元クズ田中

プロの立ち回り・元クズ田中

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公開日: 2017/09/23

いつだったか、とある人にこんなことを言われたことがある。田中はホント、うまく立ち回っているよなあ、と。

 

たしかに僕がまだバリバリのプロフェッショナル・スロッターだったときは、うまかった。イベントに頼ってふらふらと蝶のように蜜を吸い歩くことを良しとせず、健やかなるときも病めるときも、ただひとつのホールを生涯の伴侶のように愛し、収支よりも、そのときその店のベストを見つけ出すことをもって勝ちとしていたあの頃はたしかにうまかったと思うが、話の流れからしてその人が言わんとしていたことはソレではない。業界の重鎮たちに取り入り、うまく立ち回っているよねと、そんな意味合いを含んだ言葉だった。

 

たしかにまあ、酒井さんと遊び、塾長家に住み、木村家に別荘感覚でお泊りする姿を客観的に見れば、蝶のように花から華華へと移り飛んでいくパロパロ野郎に見えなくもないだろうが、僕としてはその人と飲みたいから飲み、遊びたいから遊んでいるだけであって、そこに打算はない。一緒にいれば仕事を回してくれるかもしれないなと思ったことも、仕事くださいよ~と言ったことも一度もないと思うし、僕はそもそも仕事なんて、できることならしたくない。

 

ひとりではなにもできない、なにも持たない僕は、困ったら誰かに相談しようと、自分にできないことはできる人にお願いしようと常々思ってはいるけれど、同時に、そこに依存しないようにも意識している。誰かに、なにかに依存してしまうということは、とてもツラいことだ。依存の対象が一生、そばに寄り添ってくれるのならばそれもいいかもしれないが、そういったケースは稀で、だいたいの場合はいずれ破綻を迎える。そこから立ち直るのは本当にツラいことだと思う。

 

僕は、特定のものに対して依存しやすい人間だという自覚がある。遣っちゃいけないお金をCCエンジェルにすべてつぎ込んでしまったこともあるし、負ければ負けるほどカッとなって、やりかけのソフトが残っているプレステを売ってまで打ちに行ったこともあった。ひとりの女性を好きになりすぎて、その子以外との友人関係をすべて排除しそうになったこともある。まあ、簡単にいうと視野が狭く思い詰めるタイプだったのだけど、草野球で出会った自由でバカな先輩たちと飲むようになったり、みんなが本能的に生きるフィリピンでの生活を経て、だいたいのことは取るに足らない問題だと、どうだっていいことだと思えるようになった。

 

人の生き死ににかかわらないことであれば、ほとんどのことは思い悩む必要のない、どうだっていいこと。依存症問題が叫ばれるぱちんこ、パチスロとも一定の距離を保ちながらうまく付き合っていければいいとは思うが、いまだ身体の中から消えない昨晩の強敵、テキーラとだけは、金輪際、付き合いを断とうと思っている。

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