出稼ぎジャパン
記事一覧へ公開日: 2017/10/14
ストレスは現代社会において切っても切れないものだが、ストレスは万病の元ともいうように、人はストレスを抱えれば抱えるほど、心だけでなく身体にも異常をきたす。
もちろん酒を飲んだり趣味に時間を費やしたりとストレスを発散させることもあるだろうから、いかにストレス収支をマイナス以下で推移させられるかが、日々の生活においてとても重要になってくる。
朝イチから300Gハマったからストレス+100。コーヒーレディのお姉ちゃんの笑顔に癒されたからストレス-150。ARTに突入したから-120。上乗せなく駆け抜けたから+70。ストレスの増減をめまぐるしく繰り返し、1日の終わりに持っているプラスポイントは明日へと繰り越されていく。そして累計ポイントが一定数に達すると、あちこちに不具合が生じてくるわけだ。
となると、僕たちが心穏やかに生きていくためにはストレスがたまるプラスポイントを抑えるか、発散してポイントをマイナスにするかのふたつしかない。
いまこれを書いているノートパソコンは『R』のボタンが腐っているのか三回に一度しか反応せず、ここまで「ストレス」と書こうとするたびに何度も「すとえす」と打ち込まれ、その勢いでスペースキーを押すと「巣とエス」と変換される。ストレスポイント的にはRの無反応、巣とエスは+1くらいのものだが、これも積み重なるとあとあとに響いてくるわけで、いまの僕のストレスポイントはコップからこぼれ落ちる寸前、表面張力ぎりぎりで持ちこたえている。
いっそ、アリの巣のように入り組んだフィリピンのスラムの中で巻き起こる、ドラッグ密売人、通称エスを描いた小説、「巣とエス」を書いてやろうかとも思うが、ドラッグと打ち込んでもドアッグとしか反応しないキーボードを前には、こちらがフリーズするしかない。
表面張力ぎりぎりのストレスを一気に発散させるには、相応のインパクトが必要だ。フィリピン人姉ちゃんを膝の上に乗せたり、ダメもとで注文したフィリピン人経営の日本食屋のカツカレーがまあまあいけたレベルではとても追いつくはずがなく、必要なのはわかりやすく金。金を得ることで積もり積もったストレスを帳消しにしてやろうということで、来週10月20日よりサイトセブンTVの優勝賞金100万円、「マネーの豚2匹目」の二回戦に出場するため、日本に戻ります。勝ったら新しいキーボードを買おうと思います。
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