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元クズ田中

ゲーム2枚のリアル

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公開日: 2017/11/17

その昔、アントニオ猪木は「元気があればなんでもできる」と言ったが、いまの時代、たとえ元気はなくてもネットさえあればだいたいのことはできてしまう。老いも若きも男も女も、最大の関心ごとは目の前に広がる現実ではなく、ネットによって作られる仮想社会。家を一歩出た瞬間から、wifiの確保こそが最優先事項となる。

 

スロの世界も変わったものだ。昔は誌面を読みこんで解析数値を事前に頭に詰め込むか、覚えきれないことはノートにメモしてホールに行ったものだが、いまやスマホひとつで簡単検索。小役の回数を打ち込むだけで各設定のパーセンテージを自動的に弾きだしてくれるアプリはあるし、わからない数値はその場で調べることができる。

 

ホール側もそうだ。各台の売り上げや粗利をもとにAIが最適のシマ配置や機種構成を弾きだしてくれるシステムは、まさに店長殺し。設定配分に頭を悩ませなくても人工知能がすべてを管理してくれる。メーカーだとSANKYOが今年に「AIパチンコ」「AIスロット」を商標出願しているみたいだし、ネットやAIによって、ぱちんこもパチスロも、これからまだまだ進化を遂げていくのだろう。

 

インターネットの力によって、人類の生活というのはどんどんラクになっていく。グーグルで検索すればたいていのことは解決できるばかりか、たとえば「パチスロ必勝ガイド」と入力すれば「ライター一覧」「女性ライター」と、八百屋コカツと入力すると「ギャラ」「うざい」「謹慎」と勝手に検索候補ワードを先回りして教えてくれる。無駄を省いて効率化させるという点でみると喜ばしいものなのだろうが、場合によっては八百屋さんのようにネガティブな検索候補も表示されるわけで、単純にその人のことが好きで検索しただけなのに、勝手に表示されるワードによって気分を害することだってあるわけだ。

 

先日、セブンスピリットのメールアドレスにこんなメールが送られてきた。

 

「御団体のご活動は大変素晴らしいと思うのですが、検索候補ワードにとてもネガティブな、マイナス要素の強い言葉が表示されてしまいます。その言葉を削除いたしますので、ご希望の場合は……」

 

要するに営業メール。いまや個人も法人もネガティブなワードを削除し、ポジティブな言葉を人為的に表示させることで印象操作ができるということなのだろうが、セブンスピリットの候補ワードに表示される(いまは表示されるか知らないけど)「クズ田中」は代表である田中、つまり僕を侮辱した言葉ではなく、過去の正式なペンネーム。削除どころかどんどん表示していただいていいのだけど、やっぱり周りの評判を気にしたり、他人のゴシップや懐事情を知りたい人はいるのだろうし、それはそれで、誰にも迷惑かけずにやっているぶんには個人の自由だとも思う。思うが、他人が低設定で負けているのを煽っても自身の負けは消えないし、誰かが高設定で出している動画を繰り返し見るだけでは自分のコインは増えないわけで、ネットを通したことだけではなく、ゲーム2枚のコインを一打ずつ積み上げていくリアルも大切だと、そんなことを思うわけです。

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