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元クズ田中

バーチャルな時代に生きて

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公開日: 2018/01/26

1月11日、Twitterのタイムラインに連発してあらわれた「DMM bitcoin」の広告。いわゆる仮想通貨の取引所をDMMが始めるということだったのだけど、他でもないDMMがやり始めたということは、ソレがある少数の人にとっての特別なものではなく、一般大衆にとっても馴染みのあるところまでおりてきたことの、象徴的な出来事だと思う(オンライン英会話でも仮想通貨の取引所でも、DMMは大きな資本とスピーディな決断をもって、市場が出来上がったあとに後出しじゃんけんを仕掛けられる企業だろうから)。

 

ビットコインは2009年から始まったようだけど、僕が初めてその名前を聞いたのは3~4年くらい前。セブの知り合いと話している際に、20万でも30万でも買わないかと言われたのがきっかけだ。もちろん、僕は当時、そんなものに興味がないどころか、それがなんなのかもよくわかっていなかったのでお断りしたが、その人はその投資話で騙されて数十万の金を持っていかれた。そして、もういいやと残ったいくらかの金でそのコインを実際に買って、そのままずっとほったらかしていたようだが、つい先日、ふと思い出して確認してみたら、わずかな金で買ったそれが800万円になっていたらしい。騙されたはずの話が、結果的に何百万の利益を生むって、とんでもないことだ。

 

もちろん、仮想通貨の良さはあるのだろうし、将来的には仮想通貨での寄付も盛んになってくるだろうとの推測から、僕も知識は頭に入れておこうと、なんだったら少しくらいは経験しておこうとは考えた。新しいことは基本的に、自分で経験してみないと見えてこないとも思っているから、いくつかの取引所に口座を実際に開設し、人生に影響のない範囲でほんの少しだけやってみようかしらと思いながらこの文章を書いていたら、あららら。たったいま、その取引所(DMMではない)のとある仮想通貨が不正に620億円も引きだされて、のきなみ大暴落、との報道が。

 

そのニュースを眺めながら考えた。僕はひりひりしたギャンブルや先の見えない人生に対して興奮を覚える、どちらかといえば破滅型の人間だとは思うが、実体のない、ただの数字の上下に興奮を覚えるタイプではない。きっと、買ったコインが高騰して儲けたとしても、別に嬉しくないだろうなと。これは投資や投機、一部のギャンブルをツマらないものと言っているのではなくて、僕の癖。性癖のようなものなんだと思うし、だからこそ僕はフィリピンにいるのだと思う。

 

DMMに限ったことではないけど、いまはクリックひとつで馬主になれたり、投資や投機ができる良き時代だ。自己責任なのでそれで破産した人がいようが、金持ちになった人がいようがいいとは思うが、どうせ死ぬなら納得のいく選択をして死にたい。納得のいく選択をして生きたいなと、こんなバーチャルな時代だからこそ、勝とうが負けようが流れる血のアツさを感じて生きたいなと、100円の電気代を浮かすために事務所の冷房を切って汗だくになりながらこれを書いている僕は、そう思うのです。あーあ、誰か一生分の電気代、くれないかなあ。

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