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元クズ田中

豚の結末

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公開日: 2018/03/15

2018年は1月13日に日本からセブに戻り、次の帰国は恐らく5月中旬。クレジットカードに付帯している海外旅行保険の有効期限が出国から3ヶ月で切れること、手つかずになっている日本の事務作業を片付けること、外国住まいのストレスを一度リセットすること、吉野屋の牛丼を食うこと、支援者の方にご挨拶をすること、個室ビデオで最新の作品をチェックすること。これらを考えると、できれば3ヶ月に一回くらいのペースで日本に戻るのが理想的だとは思うのだけど、去年の特に下半期に関していえば、ほとんど月に一度のペースで日本に戻っていた。

 

もちろん先に挙げた用事のために戻っていたというのもあるが、帰国の本題はテレビ出演。サイトセブンTVにて放送されていた『マネーの豚2匹目~100万円争奪スロバトル~』に出演するためだった。

 

総勢16名がトーナメント方式のタイマン差枚数勝負を行い、優勝者には副題にある通り100万円の賞金が与えられるこの番組。16が8、8が4、4が2、2が1。たった4回勝てば100万円が手に入るというラッキーお金チャンス丸出しのこの番組に呼んでいただき、その収録に合わせて帰国していたわけだ。

 

フィリピンでの活動を応援してくれている、制作会社のボスであるヤングさんのご厚意と、100万円というリアルな額のお金をライターが手にすることに対して、「子どものために」という大義名分によってその毒を中和させる役割と、その2つが呼んでいただけた理由だと理解しているが、出るからにはやはり勝ちたい。出場者の中で知名度も知識もひとり欠落しているのは承知のうえで、それでも勝ちに行った。

 

1回戦の対戦相手は塾長おじさん。実は第1回目のマネーの豚にも出させていただいていて、その際は一回戦でおじさんに完敗を喫していたのだけど、敗因は実戦の前日に田端で木村さんと酒井さんと始発まで飲み、最悪の体調で勝負に挑んだから。わざわざ前乗りまでさせてもらって万全で臨んでいる今回は番長3の一撃4000枚オーバーもあって快勝。二回戦もすでに勝手のわかった同じ店舗でサワミオリさんに勝って、迎えた準決勝。これまでとは異なるホールで中武さんと勝負をしたわけだが、まさかの展開で逆転負けを喫してしまった(詳細は再放送等をご覧ください)。

 

田中きゅん(中武さんは僕のことをこう呼ぶ)に申し訳ないなあ。カメラが回っていないところでもそう言ってくれていた中武さんがもし優勝したら、心からお祝いしよう。フィリピンの子どもたちのためになにか買ってくださいなんて、絶対に言うまい。そんなことを考えていたら、つい先日、Twitterでフォロワーの方から連絡があった。

 

決勝はういちさんが自滅して、中武さんが優勝されましたよ。

 

視聴者の方がすでに知っているということは、優勝が決まった日はもっと早かったに違いない。まだ僕のところに連絡は届いていないが、メジャーリーグでも優勝チームにリングが手渡されるのは次のシーズンに入ってから。性病だってもらってから発症するまで潜伏期間というものがある。

 

僕が東京の家を引き払ってセブに移住する直前の2010年12月。以前に特に意味もなく言った「パジャマパーティーでもしましょうよ」という、自分でもなぜそんなことを言ったのかわからない言葉を覚えていてくれて、中武さんはパジャマのまま車で家まできてくれた。そんなサプライズをしてくれる、ちょっとシャイだが心優しい先輩だ。告知なしで郵便ポストに100万円が入っているかもしれないと日に何度もポストをチェックしてはいるが、本音を言えばやっぱり自力で勝ちたかった。準決勝の負けは悔いが残った。というわけで、3匹目。次の機会を、パジャマパーティーでもしながら、のんびり待つとします。

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