お知らせ クーポン ヘルプ

パチンコ・パチスロブログ

元クズ田中

Good Friday

記事一覧へ

公開日: 2018/03/30

世はホーリーウィーク真っただ中。特にキリストが亡くなった日とされる今日、Good Fridayは8割以上がカトリック教徒と言われるフィリピンの人にとってとても大切な日のようで、この日は多くの方がお祈りを捧げるからか、町からすっかり人が姿を消してしまう。マニー・パッキャオの試合がある日とホーリーウィークは、いつもの騒がしい街がサイレントヒルのごとく様変わりするわけで、外に出るといつもと違う景色に不思議な気持ちになる。

 

この週末は日本のお盆のように里帰りをする人も多いらしく、木曜から日曜までは四連休。特に予定もなく、カトリック教徒でもない僕は四日連続、家でダラダラする予定だったのだけど、4月、5月のベストシーズン直前とあって、現在セブの観光業は繁忙期。日本から多くの方が観光でやってきているということで、電話が鳴る。

 

セブは、言わば小さな村だ。困ったことがあれば隣近所で助け合う昭和の光景がいまだ残っていて、観光業の先輩や友人の手が足らない場合は、僕に出番が回ってくる。

 

もちろん僕はそのツアー会社の社員ではないのでツアーガイドのようなことはしないし厳密にいうと法的にもやっちゃいけないはずだが、会社の人の友人という立ち位置で、観光できている方のツアーや食事、遊びなどに同行し、いろいろとケアをしたり現地の情報を伝えたりすることはある。

 

時にはクラブ遊びを希望するキャバクラの女性たちと飲みに行くこともあれば、社員旅行の活きの良い若い男たちとお姉ちゃんがいるカラオケ屋に行くこともある。まあ、みんな南の島にバカンスにきているわけで大いに羽目をハズせばいいと思うのだけど、本日、僕に回ってきた出番は70代のおじいちゃん3人と離島への船の旅。朝9時にホテルにお迎えに行き、船に乗り込んで離島へといざ出発である。

 

 

誤解のないように言っておくが、別に僕はこのおじいちゃんたちとキャバクラの女の子を比較し、今日を自身の罰ゲームと位置付けているわけでは断じて、断じてない。まさに僕にとってのGood Fridayだと思っているし、人生は縁。こういう経緯で知り合った人と仲良くなって、日本でも個人的に会うようになったりするから、むしろおもしろいと思っている。

 

自分がやっている活動を応援してほしいという気持ちも当然あるが、それとはまったく別の感情として、僕の好きなセブという島にせっかくきた人にセブを好きだと思ってほしい、楽しかったと思って帰ってほしいと思っている。それは、僕がガイドの人間だけどそれとは別に、たとえガイドではなく必勝本を手に取った人であってもこの人がスロを好きになればいいなと思うような。僕がパチ屋をつくろうとしていたときに、うちのお店にきてもらえるともちろん嬉しいけど、最終的によその店の常連になったとしても、スロが好きという人がこの地域に少しでも増えればいいんじゃないかと思ったような、そんな感情と同じなんだと思う。

 

まあ、資本主義社会でいうならば負け組の発想なのだとは思うけれど、離島から帰ってホテルの部屋に戻っていたおじいちゃんたちが休憩を終えてロビーに戻ってきたので、いまから一緒に飲みに行ってきます。蝶のように舞ってきます。

ライター・タレントランキング

このページのトップへ