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元クズ田中

アルコールとペニシリン

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公開日: 2018/06/01

僕は108つの自分ルールを設けていて、それらを遵守することで自分自身をがんじがらめに縛って生きている。靴は右足から履く。モスバーガーを見かけたらたとえお腹がいっぱいでもフィッシュバーガーを食べる。いい女を見かけたらヒューイと口笛を吹く。ニューパルのビッグは7とカエルを交互に揃える。もはや自分の意志などないほどに、団鬼六先生の亀甲縛りよりもキツく自身を縛っているわけだが、そのなかのひとつに「靴は2サイズ大きめのモノを買う」という、いつどういった理由で定めたのかすら忘れてしまったルールがあり、これを守ることによって、新しい靴を買うたびに靴擦れに悩むことになる。

 

靴擦れも、かかとの皮がちょっとめくれて痛い痛い程度でだいたいは済むが、地球は目に見えないバイ菌の宝庫。汚いコインを触って真っ黒になった手でいたずらに傷口をイジイジしたりしていると、傷口から細菌が入って化膿し、足がパンパンに腫れあがったりする。

 

とはいえ、僕は未知の細菌やウイルス、毒が体内に入ってくるのをヨシとしている人間だ。いろんな菌を体に取り入れることによって自分自身が強くなっていくと思っているし、高熱が出たりすると、免疫機能が敵と戦っていることを実感できて嬉しくなってくる。まあ、ただのM気質といってしまえばソレまでだが、とにかく菌の侵入に対しては寛容なのだけど、抵抗力が弱っているときに誤ってダメな菌を取り入れすぎてしまうと、免疫の攻撃が追いつかず、症状が悪化することになる。

 

 

これは靴擦れをこじらせた結果、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という症状に発展した僕の足だ。靴擦れを単なるチャンスとするならば、蜂窩織炎はリールロックの第1段階。かかとの傷口から皮膚の深い部分にかけて細菌が感染した結果、足がパンパンに腫れて50m歩くのに10分かかるほど足が痛くなった。さらに細菌が血流に乗って扁桃腺が腫れたり、足の甲だけでなくふくらはぎから付け根までパンパンに腫れあがったリールロック2段階にまで発展し、これが第3段階にまで発展したら、場合によっては敗血症によって多臓器不全で死亡する場合があるということを知ったのが、メキシコについた当日。日本であればすぐさま病院に行っているレベルだが、旅はまだ一週間以上あるわけで、メキシコで病院通いをしている暇なんてなく、とにかくテキーラと抗生物質を交互に飲むという、アルコールとペニシリンのダブルパンチに望みをかけた結果……セーフ。キューバに飛ぶころまでにはなんとか自力で歩けるようになり、それから約10日後のいま、まだ完調ではないものの、ほぼ問題なく日常生活がおくれるまでに復活した。

 

テキーラが効いたのか、それとも抗生物質が効いたのかはわからないが、あんな思いはもうこりごり。今後はパチ屋のコインを触ったら傷をイジイジする前に手を洗うというルールを新たに追加しようと思います。というか、成長最中の小学生じゃあるまいし、2サイズ大きめの靴を買うというルールをなくせよって話なんですけどね。

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