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元クズ田中

ヒゲ園長の壱

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公開日: 2018/10/04

不定期でと書いたとはいえ先週にやりますといって初回をずるずる引き延ばすのもアレなので、今回は誰かライターさんについて書こうかと、そう考えたとき、真っ先に頭に浮かんだのが『ヒゲ園長』だった。

※写真を探しても出てこないので頭の画像は僕が書いた似顔絵です。

 

そう思って園長との思い出を振り返ってみたが、ガイドのデータ取りに行く途中、白バイとモメて警察署に連行され、データ取りに行けなかった話は誰かがどこかでしたはずだし、結婚していないはずなのに電話口の向こうで子どもの泣き声がしょっちゅう聞こえてきていたというのも有名な話。急に連絡が、何日間にもわたってぱったり途絶える謎めいたところがあって、園長が穴をあけた『巨人の星』の原稿が急遽、僕に回ってきたおかげで、そこから原稿仕事が一気に増えて借金を完済することができたという、そんな間接的なエピソードはいくつかあるものの、直接的なエピソードがほとんど思い出せない。

 

※真ん中の人です。パチスロ必勝ガイドより 

 

破天荒で、自由で、それでいてミステリアスで。園長がどんな文章を書いていたのか、いまとなってはまったく覚えちゃいないが、文章ではなく、フリーランスとしてのその自由な生き様は、僕の憧れだった。

 

今回、これを書くにあたってネットで園長について検索してみたら、ガイドをクビになったんじゃないかというような書き込みがあったが、とんでもない。なんとか不定期で取れていた編集部からのコンタクトがしだいにまったく取れなくなり、そのままフェードアウトしたというのが本当のところ。その後、新宿のゲームセンターで見かけたというような話はチラホラあったが、ヒゲ園長はパチスロ必勝ガイドという小さな枠におさまる存在ではない。いまもどこかで『HEY!鏡』を打ち、その亜空間のヒキを披露していることだろうが、そんなことよりも、ここまで約700文字を書いてきて、園長とのエピソードがこんな薄いものしかなかったことに驚いている。見切り発車で書き始めたことを、激しく後悔している。

 

薄ければ薄いほど話題になるのは、オカモトの避妊具とイトシンさんの頭くらいのもの。初回の話をこのまま終わらせるのもどうかということで、ほかの候補を考えてみたわけだけど、エピソードの多さでいうと、やっぱり塾長おじさんかなあ。

 

とはいえ、塾長おじさんにデリカシーがない話とか、強そうに見えて実は精神的に打たれ弱い話などは、皆さんすでに知っていることと思う。僕がはじめて出会ったのは、おじさんが32歳のころ。35歳までに一般誌(週刊SPA!とか)で書けなければライターなんてヤメると言っていたのもいまは昔。次の2月でついに50歳となるわけで、18年間、恐らくどのライターさんよりも近くで見てきた僕が思うに、おじさんも随分と変わった。

 

50歳を区切りに、次の人生について考えると、そんな弱気な発言をするようにもなってきた塾長おじさんのお話は……残念。予定の文字数をむかえたので、また次の機会としたい。

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