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パチンコ・パチスロブログ

元クズ田中

旅打ちのウラ

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公開日: 2018/11/08

田中家には世界のどこにいようがお盆と正月は親族一同が集まり宴会をするという、いまは亡き祖父の時代からの伝統があり、東京でライターをやっていたときも、セブに移住してからも、盆と正月とは必ず実家に帰っていた。

 

だけど、今年の夏はスケジュール的にどうしてもセブを離れることができず、泣く泣くお盆の帰省を断念したこともあって、日程に余裕ができた10月に日本へ、そして愛媛県は松山市の実家に戻り、つかの間の休暇を楽しんでいた。

 

文字でどんな偉そうなことを書いていても、NPO法人の理事長だといっても、実家に戻って家族と接すれば、学生のころとなんら変わりないひとりの子どもだ。前日に朝まで飲み歩いたこともあって強烈な二日酔いの中、やれお茶をいれてくれだとか、胃にやさしいご飯を作ってくれだとかわがままを言いつつ、寝巻きのまま昼過ぎになってもゴロゴロしていたら、木村さんからLINEで電話がかかってきた。

 

「田中、お前、愛媛の実家に戻るって言ってなかった?」

 

帰省の数日前に東京でDMMのアロマティックトークに出た際に木村さんと会い、そんな話をした覚えがあった。はい、いま実家にいますよ。そう伝えると、木村さんは借りていたファミコンのカセットを近所の後輩に返しに行くくらいの軽い感じで、こう言った。

 

「旅打ちで松山にきてるから、いまから家に行くわ。カメラも連れてくから準備しといて」

 

 

 ※アロマティックトーク収録の様子。よくもまあ、みなさんこんな長時間お話しできるもんだと感心しました

 

状況がイマイチ飲み込めないまま、とりあえずシャワーだけ浴びて風呂場から出てくると、早くも家のインターホンが鳴り、扉をスライドさせると、目の前には木村さんが。そしてその後ろに松本バッチと、どことなくバイソン松本を思わせる、気のよさそうなオジさんが立っていた。

 

「ほら、早くしろよ。行くぞ」

 

そのまま有無を言わさず連行され、20年以上前に通っていた懐かしのパチンコ屋に到着。マイクのヘッドセットを付けられ、二日酔いのままテレビ収録でスロを打ち、その後の居酒屋トークでは収録前にトイレで吐きながらも飲みトークに参加させていただくという、ただのスロ好きの青年だった20年前の自分からすると考えられないような経験をさせてもらったわけだが、その際の番組がサイトセブンTVのVODで観られるようなので、興味あるお方はぜひ。

 

慰留してくださる方がいるなかで自分の意思を通すのだからと、けじめをつけるためにもスロ業界から完全に離れるつもりで8年前にセブにきたが、いまなおこうやって先輩方に遊んでもらえる(この収録は僕にとって仕事ではなく遊びです。だってノーギャラだもの)状況はとてもありがたい。

 

もちろん、自分が属する世界の中で守らなければいけないルールはあるのだろうが、もっと自由に、もっと遊びながら生きていこうと、収録後のカラオケ大会で熱唱するトニーさんを眺めながら、そう思った。

 

パチスロ雑誌をまったく読んでいないもので、お会いしたことのなかったトニーさんをバイソン松本似のオジさんだと思っていた失礼はありましたが、トニーさん、バーサスのハズしが必要な際はまた、隣の席からよろしくお願いします。

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