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パチンコ・パチスロブログ

元クズ田中

パイオニアの天下

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公開日: 2018/11/29

先週、日本へ旅行に行っていたフィリピン人が、帰ってくるなり開口一番、こう言った。

 

いや~、日本はご飯もおいしいし、なんといっても物価が安いよね。

 

日本人が東南アジアへ行き、ビール100円やすーい。と言っていたのはもはや過去のお話。いや、ローカルレベルであればいまもそんなものだろうが、割とお金を持っているフィリピン人のライフスタイルからすると、もはや日本は憧れの先進国ではなく、良いものを安い値段で手に入れることができる、コスパの良い国。逆に、昔は年金で悠々自適のリタイヤ生活を送っていた日本人の年配層は、フィリピンの物価上昇についていけず、お金がもたないからと日本に戻っているのが現状だ。

 

※こんな食堂で食えば1食100円だけど、
油っこすぎて毎食だとすぐさま病気になります 

 

で、日本で食ったもののなかでなにがうまかった? そう聞くと、彼は答えた。

 

1度に数組しか入れないお寿司屋さんで食べたトロがおいしかったよ。

 

……それ、いくらよ。

 

おまかせで、ひとり2万円。

 

トゥエンティタウザンドイェン、じゃねーよ。ひとり2万円の寿司を、家族みんなで食ったら総額はいくらだ。こちとらそんなもの、パチスロバブルのときの代理店の接待(先輩のおこぼれ)でしか食ったことないし。軍艦納豆にうずらの卵を落とした納豆うずらが世界一うまいと思ってるし。そんなに金があるならパチスロを打て。日本が世界に誇る文化にも触れてきたのかよと聞いたら、彼はこう言った。

 

パチンコはやってみたかったけど、遊び方がわからないから。

 

いったいこれまで、何人の外国人客を同じ理由で逃してきたのだろう。

 

※どんな高級な寿司よりも、納豆うずらが世界一だと思う

 

セブで年間、何百人も日本の大学生に会い、話の流れでぱちんこをしたことがあるか聞くこともあるが、ぱちんこ、パチスロを日常的にやっていると答える人間はゼロ。ほとんどが「やったことない」か「1回だけ行ったことがあるが、今後に行く予定はない」で、若い世代の新規参入というのは見込み薄だ。

 

となると、年々、着実に伸びている訪日外国人観光客を取り込めないかとなるわけだが、実は僕が静岡でパチンコ屋を作ろうとしたとき、まず頭に浮かんだのが外国人の取り込みで、そのときに連絡をしたのが遊技機メーカーのパイオニアだった。

 

外国人にはシンプルな仕様のマシンがいいだろうと、光れば当りな簡単仕様でお馴染みのパイオニアのホームページを覗いてみたら、『多言語展開をサポートしますよ』というようなことが書いてあり、なんとなく問い合わせフォームから連絡をしてみたら、会いに伺いますということでわざわざ静岡まで実際にきてくださった。

 

オープンするかどうかもわからない、仮にオープンしてもたかだか150台くらいの小規模なスロ専。僕も雑誌に出ている人間だと一切、告げていないにもかかわらず静岡の担当者に東京の担当者。さらに大阪の本社からも偉い人がきてくださり、そのためにわざわざ作った資料をもって、3人でいろいろな提案をしてくれた。

 

まあ、結果的にパチンコ屋の話はぽしゃったし、仮にスタートしていても結局のところ外国人に特化したスタイルは取らなかったかもしれないが、僕はそれ以来、小規模店にも誠実な対応をしてくださったパイオニアのファンになった。

 

今後、入管法の改正で労働者も含めて外国人がどんどん日本に入ってくるなかで、パチンコ屋も外国人向けに、もっと大胆にかじを切るタイミングがくるかもしれない。そのときに天下を取るのは、果たしてパイオニアなのか……。

 

とりあえず、遊び方がわからないからとパチンコ屋に入るのをヤメたフィリピン人の彼には、ツインドラゴンハナハナ‐30(中古価格60万7500円)あたりを購入させてみようと思う。

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