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元クズ田中

オモダミンCebu

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公開日: 2019/01/24

一言にバカといっても、世の中にはいろんな種類のバカがいる。勉強のできない、いわゆる学力的なバカがいれば、一般常識が欠如しているタイプ。さらには、ある一点において突き抜けている良い意味でのバカなど様々だが、いったい彼はどのタイプに属するのだろうか。

 

僕は社交辞令が好きではない。2年ほど前に「僕、セブに行きますよ」と宣言しておきながら、いっこうにくる気配を見せない彼に、ああこいつもかと、心のなかで密かにそう思っていた。

 

僕もバカだが、行動力だけはある。行動力と勢いだけで西アフリカはガーナまで金を掘りに行ったし、NPO法人もつくった。技術も頭も必要ない、行動力はバカにとってもっとも簡単で有効な武器だと思っているが、飛べない豚はただの豚であるように、動かないバカはただのバカ。そんなこともあって、あまり接触のないまま2年が経っていたのだけど、先日……というか一昨日まで、そんな彼がセブにやってきていた。

 

ド頭に画像を掲載しているのですでにおわかりだろうが、彼の名はオモダミンC。Twitterで知らない誰かとケンカしたり、あかいこうじさんの漫画によってその生態が描かれたりと、セブにも噂だけは入ってくるが、実際に数日にわたって近い距離で接するのは初めてのこと。その実態は未知のままだったので、怖いもの見たさも相まって、少し楽しみにしていた。

 

で、彼が昨日、日本に戻っていったところでこの4日間を振り返ってみたが……よくわからないのである。言葉遣いのおかしなところもあるが、礼儀とか敬意とか、そういうところは割としっかりしていると思う。英語はまるっきり話せないが、好奇心からひとりでタクシーに乗ってみたりもする。ギャンブルが好きでほとんどの時間をカジノで過ごしたはずだが、時折、ここぞというときに大きく勝負に出られる、凡人にはできないない張り方を見せたりもする。

 

世間を知らないところもあるが、それ以外は好青年だと、そうは思うのだけど……お金に対する感覚、これだけは常人の感覚ではない。

 

そもそもの飛行機代を友だちに立替えてもらい、ほとんど無一文でやってきたかと思ったら、カジノ資金はギャラの前借り。財布にたくさん入っているカードのほとんどは限度額いっぱいで使えず、最終日は飛行機に乗り遅れ、さらに買いなおした航空券代も友人に立替えてもらって、帰っていった。当然、カジノも負けた。

 

僕も昔は入ったお金をすべて遣って、足りないときは借金もしたが、彼のお金を借りることに対するハードルの低さというのは異常だ。なければ誰かに借りればいい。これはフィリピン人に近い考え方だと思う。

 

彼がたとえば、ういちさんや木村さんのように、仕事であそこまで大成するかと言われれば難しいと思うが、誰に宝くじが当りそうかと言えば、オモダだと思う。いつかデカい一撃がきて逆転の可能性がある、そんな人生だと思うのだけど、出玉の上限があるパチスロやぱちんこでは人生を逆転するような一撃は難しいし、ボートレースの倍率でも、ちょっと追いつかない。

 

カジノで奇跡の一撃をヒットさせるか、破滅するのが先か。なかなかいまの時代に少ない綱渡りの人生。あまり近づきすぎず、遠くから見ている分には良いエンターテイメントだと思うが、そんな彼がまた、セブにきたいという。しかも、次は弟を連れて。

 

 

※オモダ弟ことオモダたくみ(画像は本人のTwitterより)。兄と弟とセブが混じったとき、いったいどんな化学反応 を起こすのだろうか

 

 

DMMでやっているグレート巨砲さんのインタビューでしか見ていないけど、オモダミンCの弟、オモダたくみもなかなかの本物っぷり。この二人がセブに揃ったら本当に奇跡が起こってもおかしくないと、そう思うが、その前に、なにか大きな事件が起こらないかのほうが心配である。

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