ガルさんセブへ
記事一覧へ公開日: 2019/05/16
今日の午後、数時間前にガルさんがセブの空港から成田へと戻っていった。
僕がフィリピンに住み始めた2011年に最初にきてから、この8年間で7~8回はセブにきていると思うけど、やはりわざわざお金と時間を割いて日本からきてくれるというのは嬉しいものだ。今回も海へ行ったり、バカ飲みをしたり、セブンスピリットにきてもらったりと楽しい時間を過ごしたが、そんなガルさんも出会ったころは怖い存在だった。
※海で北斗の拳ごっこをするガルさん
初めて会ったのは僕が20歳のころだから、もう18年も前になる。僕が20歳でガルさんが27歳くらい。まだ当時はテレビやDVDで映像を観る機会が少なく、会った際はそのあまりの空気感から話しかけることができなかったが、実際、ガイドにかかわるようになって編集部で同じ空間にいるようになっても、なかなか話しかけることができなかった。
だって、怖いんだもの。見た目も怖いし、誌面に書いている文章も攻撃的だし、話しかけでもしたら「は? お前、誰だよ」とか言われそうで、いまの若手が軽々しく『ガルさーん』みたいに、下手すりゃちょっとイジり気味で絡んでいるのはいまだに理解できないのだけど、たしかにここ数年、顔にシワも増えてきて、尖っていた空気が柔らかくなったようには思う。
ガイドに入って4~5年経ったころからガルさんのつくった草野球チームに入ったことで距離が近くなり、さらに僕が近所へ引っ越したこともあって、よく飲みに誘ってもらうようになった。
距離が近くなって思うのは、一度受け入れてくれると、その後は仲間として扱ってくれるということだ。後輩ではあるのだけど、年下の友人としても接してくれるというか、いろんな相談をしたり、広島の実家に泊らせてもらったり、一気に近い距離で接してくれるようになった。
いまでもふと、我に返ったときに、「あれ? なんで僕は誌面で見ていたガル憎と一緒にいるんだろう?」と変な感じになるときはあるが、それでもいまは遠慮せず言いたいことも言える、場合によっては「おいおい」と、頭をはたきながら軽いツッコミくらいならいれられる関係性ではあると思っているのだけど、フィリピン人ってほんと素敵ですね。
僕が18年かけて少しずつ縮めた距離を一気に詰めて、大先輩に口紅をつけまくるカラオケ屋のフィリピーナたち。それを見た僕は、もうお手上げで歌うしかありません。
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