闇営業
記事一覧へ公開日: 2019/06/29
日本のニュースをネットでしか拾うことのできない身としては、吉本芸人の闇営業なんてこれっぽっちも興味のない話題ではあるのだけど、ヤフーを開けばトップニュースは今日も闇営業。反社会的勢力とのつながりは、断じて許さないぞという世間の声が聞こえてくる。
吉本と芸人さんの間に契約がないのはおかしい、とも言われているが(興味ないと言いつつけっこう見ている)、他の雑誌の人たちは知らないけれど、僕たちパチスロ必勝ガイドで仕事をするライターだって、ガイドワークスと正式な契約を結んでいるわけではない。それと同じようなものじゃないだろうか。
ガイドで仕事を始めるようになった約18年前に、作家契約という紙にハンコを押した記憶がある。それがなんだったのか、中身を読んでないし1ミリも覚えちゃいないのでよくわからない、もっと言えばそんな紙があったのかどうかすら定かじゃないが、会社を通してあなたは今後、原稿料を受け取りますよ、というたぐいの話であって、所属契約を結ぶためのものではなかったはずだ。そして、ガイドが白夜書房からガイドワークスに変わっても、そのような契約をした覚えもない。
まあ、僕たちは所属ではなくフリーランスとして出入りしているだけの話。会社的には『ガイドスタッフなのだから自覚をもって』と言って手綱をしめてみたり、『フリーランスなのだから生活の保障はしないよ』と言って突き放してみたりと、当然、うまく使い分けている部分もあるだろうが、いずれにせよ最終的に会社はケツをもっちゃくれないわけで、すべてが自己責任なのは言うまでもない。
※もしガイド専属なら、ダイレクトで受けているこれも闇営業になる
反社会的勢力のパーティーかどうか知らなかったなんて言い逃れだ。その風貌をみればわかったはずだ。そんな声も聞こえてくるが、パチンコ屋だって営業に呼ばれて事務所に入ってみたら、見た目だけならそっち系に見える人だって、いまだに存在する。セブンスピリットだって、セブの事務所までわざわざ来てくださって、寄付までしてくださった方の見た目がちょっと怖かったって、反社の人ですか? なんて聞けるわけもない。
まあ、だからといって反社とのつながりを『仕方がないじゃないか』と肯定するつもりはないし、振り込め詐欺で得たお金を寄付すると言われたって断るに決まっているのだけど、その昔、こんな話があった。
とある会社の●●という商品があるんですが、それを毎月1万個、そちらに寄付したという形で領収書をもらえませんか。実際には商品はそちらにいきません。そのかわり、毎月100万円を振り込みます。
僕は、この話が本当の話なのかどうかもウラを取っていないのでわからない。もちろんお金も受け取っていない。だけど、こういった話を実際にされることだってあるわけだ。
どんな業界だって、長くやっていればいろんな旨そうな話が転がり込むこともあるかもしれないけれど、浮足立つことなく、地に足つけてやっていければと思う。
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