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パチンコ・パチスロブログ

元クズ田中

肯定される場所

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公開日: 2019/09/21

双子といえばイメージ的に生まれたばかりの赤ちゃんや小さな子どもを想像しがちだが、もうすぐ70になろうかという、うちの父親も双子で、同じ顔をした弟がいる。

 

普段生活をしていてジイさんの双子ってあまり見かけないように思うのだけど、田中家の双子は仲が良いらしく、数年前に定年退職してからというもの一緒に昼から定食屋へ行っては、同じ顔をして同じメシを食いながら同じ酒を飲んで、同じように酔っぱらっているそうだ。

 

※ジイさんの双子。右が父親

 

 

そんな父親の双子の弟には、僕と同い年の息子がいる。どこかの酔っ払いが言っていたのでウソか本当かは知らないが、双子の親から生まれた子どもは、遺伝子的には子ども同士も双子のようなものだそうで、なるほど、言われてみればメシの好みから考え方まで、似ているところがたしかにある。

 

だけども、決定的に違う点があって、弟の息子はスポーツ万能。地元では知らない人がいないほどの、バスケのスーパースターだった。

 

高校進学のタイミングで、弟の息子は特待生として県外の高校へ進学したが、その名前はいなくなってからも地元にとどろいていて、同じく下手くそなバスケを続ける僕はいつも、試合会場などへ行くと、他校の生徒から本名の田中宏明ではなく「ノリ(弟の息子)のいとこ」と呼ばれていた。

 

オレはノリのいとこではなく田中宏明だ。そう叫びたかったけれど、僕にはなにも、人に誇れるものがなかった。それどころか山ほどのコンプレックスを抱えて卑屈に生きていたわけだが、僕にとっての唯一の希望がパチスロだった。

 

パチスロの目押しができると、難しいリーチ目を覚えていると、パチンコ屋にいる同級生や大人たちに頼られた。僕にとって自分が唯一、肯定される場所。僕はパチスロにのめり込み、そして、気がつけばパチスロライターになっていた。

 

お互いが社会に出て東京に暮らすようになったころからノリとよく酒を飲みに行くようになり、そのときに僕は言った。高校生のころ、ノリのいとこと呼ばれるのが心の底からイヤだったと。そうしたら、ノリは笑いながらこう言った。いまはオレが、クズ田中のいとこでしょって言われてるけどな。

 

このときにやっと、僕の人生にずっとまとわりついていたコンプレックスから解放されたような気がした。

 

僕にとってのソレがパチスロであったように、子どもたちにとってのソレが音楽でありセブンスピリットであればいいなと、あらためてそんなことを思ったのは、自分のやりたいことに対してひたむきに、真っすぐに生きている人たちに会ったから。

 

 

 

 

フェアリンに井上由美子嬢、youtuber『EXIT JACK』のマンぺー&ショーさんという、ほとんど初めましての4人。たった2日、3日いただけなのに、随分と前から友だちだったような気になる不思議な人たち。たくさんの刺激をいただき、たくさんのテキーラを飲まされました。

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