パンデミック
記事一覧へ公開日: 2020/02/22
新型コロナウイルスが流行り始めるや否や、すぐさま中国人の入国を禁止にして、さらには武漢だけでなく香港、マカオからの外国人の入国も制限したフィリピン政府の対応は早かった。それゆえに、日に日に増えていく日本とは違って新たな感染者が出たという報道はほとんど聞こえてこないのだけど、実はちゃんとした検査の体制が整っていないだけで、隠れ感染者がたくさんいてもおかしくないのではという話があるのも事実。なるほど、フィリピンならそれもあり得るなと納得した。
※感染の拡大を防ぐため、武漢からフィリピンのリゾートにきていた464人をすぐさま特別機で強制送還。
批判はあれど、その対応の早さは日本にはないものだと思う
このまま日本の感染者がどんどん増え続け、フィリピン政府が日本人の入国を制限したらどうなるだろうか。それが数ヵ月も続けば、現地の旅行会社や語学学校をはじめ、日本からのお客さんがメインの会社にとっては大打撃。潰れてしまうところも続出するだろうし、実際にそうならないとも言い切れないのが現状だ。
ライターさんのなかには来店などで交流するお客さんとの握手を控えたりする動きもでているようだけど、じゃあレバーやストップボタンによる接触では感染するのか。コインのやり取りはどうなんだとか、その気になればいくらでも不安を煽ることができるわけで、信頼できる情報をしっかり吟味することが重要だなと感じる。実際、僕のところにくる日本からの問い合わせというのは、ほとんどがそもそもの情報を吟味できていない、すっとんきょうな問い合わせばかりだ。
※こんな小さなボタンを、いろんな人が入れ代わり立ち代わりで、1日に何千回も押すのだから、雑菌の数はとんでもないと思う
まあ、僕にできることは手洗いうがいをして感染の可能性を少しでも下げることくらい。あとは自分の免疫に任せるしかないわけだが、お酒の飲みすぎで肝臓や腎臓の数値が悪いことを除けば病気らしい病気にもかかったことがない、丈夫な体に生んでくれたことについては両親に感謝している。
風邪なんてもう十年以上引いていないような気がするし、二日酔い以外で寝込むこともないわけで、海外、特に途上国といわれる国で暮らす上での大きな心配事のひとつである、『健康』というものをあまり意識しないで生活できるというのはありがたい。ありがたいが、健康というものは個々によって違う、不公平なものだなと感じることもある。
先日、セブンスピリットに7年近く通うチェスカという19歳の女の子の右半身が麻痺して起き上がれなくなった。時折、痙攣して嘔吐もあるというので慌てて病院へ連れて行ったところ、若年性脳梗塞だと診断された。
※けして誰もが認める優等生タイプではないけれど、厳しい家庭環境のなかで、よく道を踏み外さず、ここまでやってきていると思う。オレなら、とっくにグレてるなあ
これから長きにわたって麻痺した体の治療やリハビリが始まるわけだが、けして裕福ではない家庭による治療費の捻出は簡単ではなく、各方面にサポートを呼び掛けている。
動けなくなった枕元で大人がお金の話をしていた際、彼女は、お金がないなら諦めますと、家族に負担をかけるなら死を選びますと、そんなことを言ったそうだが、子どもがそう言わなければいけない状況というのは、子どもだけでなく親にとっても苦しいと思う。
もちろん僕たちにできる限りのサポートは続けていくけれど、コロナウイルスしかり、国の対策、対応によって状況は大きく変わるわけで、フィリピン政府のサポートにも期待しつつ、チェスカの回復を支えつつ、コロナの終息を待ちたいと思う。まじで日本人入国禁止になったら、みんな潰れちゃうよっ!!
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