余生のために
記事一覧へ公開日: 2020/05/22
セブ⇔成田便を5月31日までの運休としていたフィリピン航空が、運休期間を6月30日にまで延長したそうだ。
国を代表する、ナショナルフラッグキャリアがそう決めたのだから、ほぼ間違いなく、僕がセブに戻れるのは7月以降になるだろう。
まあ、本日5月22日だけで163名の新規感染者がいまだ出ているわけで、下手に戻ってフィリピンの病院に世話になるよりはずっと良い。大崎一万発さんもTwitterに書いていたが、フィリピンの病院は(もちろん人や病院によって違うが)日本と比べると対応や環境に大きな差がある。日本はひとまず第一波が収束してきているし、ひとまずはこちらにとどまり、やれることをやるのが得策だろうと思う。
※外出禁止を守らないやつは射殺してヨシ。
大統領がそこまで言っても出ちゃうんだから、そりゃなかなか収束にむかうはずがない
とはいえ対面でなにかをする機会というのはまだまだ少ないわけで、昨晩はいま流行りのZoomというものにお呼ばれして、主に大学生20名ほどとお話をさせてもらった。
最初に5分ほどの自己紹介を終えたあとは、約1時間半、ずっと質疑応答。学生の質問に僕が答える形式だったのだけど、僕のようなクズの話を聞いて、なにか人生の役に立つことがあるのだろうか。そう思いながらも僕なりにお話しさせていただいた。
しかし、いまの大学生は優秀だ。いや、高卒の僕が知らないだけで昔の大学生だって優秀だったのかもしれないが、みんな英語を学び、国際協力に興味をもち、自分の理想というものをしっかりと持っている。
僕が19、ハタチのときなんて、パチスロのことしか考えていなかった。パチスロのない国になんて行きたくないから英語なんて必要ないと思っていたし、僕以外は全員が負ければいいという利己のかたまりだったので、ボランティアの精神なんてこれっぽっちも持ち合わせていなかった。
スゴいですねエラいですねと言ってくれる人もいるが、僕の本質はクズのままだ。自分勝手でひとりよがりな人間だ。そんな僕でも多少は、ほんの少しは誰かの役にたっていると言ってもらえるのだから、ハタチにしてすでに意識の高い彼らが社会に出たなら、世界はもっともっと良くなるにきまっている。
彼らが世界を良くしてくれれば、巡り巡って僕の生活だって良くなるわけだ。50歳でリタイアして、毎日ハナハナのカド台を打っていれば幸せに暮らせる、そんな余生のために、これからも機会があれば一生懸命、話させていただきたいと思います。
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