パチンコ・パチスロブログ

リスキー長谷川

開発者とユーザーにとっての「カスタマイズ機能」

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公開日: 2022/04/18

 

それほど熱狂したわけでもなく、また打ち込んだ想い出もない。唯一エピソードがあるとすれば、当時週末よく連れ打ちしていたサラリーマンプロという肩書きで誌面連載を持っていた方が、何日間かの宵越しで3600G天井をゲットし、その日は焼肉をご馳走になったくらい。

 

……その機種の名は! 3600G天井で分かった方も多いでしょうか? 4号機の『サンダーV2』。

 

 

 

 

度々〇〇〇マン風のキャラクターがいじられるのと、先にも書きましたが段階的な天井機能とスーパーイナズマラッシュ搭載のAT機。当然名機サンダーVの後継機種となるのですが、ゲーム性はそうですね、全く別物でした。

 

 

 

 

前述したように、私はたまに遊び程度で打ったくらいで思い入れがほぼないのですが、本機で好きだった機能がございます。そう「カスタムモード」の存在です。

 

カスタムはボーナス告知云々ではなく、小役成立時に何%の確率でどの予告音を鳴らすか? といった設定に加え、フラッシュも選択できたと思います。これによって通常時予告音が鳴った時だけ小役を目押しすれば取りこぼしなし! という打ち方をすることができ、元々沖スロライクなゲーム性が好きだったこともあり、通常時毎回小役を狙わずにプレーできて大変画期的かつ楽ちんなゲーム性を搭載してくれたと思っておりました。

 

しかし後のアルゼマシンにこの機能が継続されることはありませんでした。度々パチスロ好きとの飲み会なんかでも「あの機能良かったですよねー」なんて話が出たくらいなので、評価していたユーザーは多かったように思います。

 

 

 

 

さて、入社してとある企画会議でのひとコマ。企画のメンバーが機種開発を進めるにあたり、当然何度か関係者へのプレゼンがございまして、ああじゃない、こうじゃないといろいろな意見を集約しながら見直すべくところは修正し、機械開発の完成に向かっていくわけです。

 

そこでふと『サンダーV2』のカスタムモードのことが頭をよぎり、ああいったユーザーが選択できるゲーム性を搭載するのはいかがなものか? という意見を会議の場であげたことがございます。何度も言いますが個人的には「あり!」な機能なので。

 

その時にメンバーからすぐに返答がございまして、その当時(といっても、その時は中の人ではなかったのでいつ頃の議論かは定かではないのですが)に議論して、バランスをしっかり開発側で議論してユーザーに届けるべき。よってカスタムはやめる。というような議論がなされていたようでした。

 

これは好き好きの問題もありますが、確かに予告音や液晶含めた演出面と出目の組み合わせによって楽しむのもパチスロの醍醐味で、そのバランス云々が開発のキモとも言えますからね。そういった考えで開発者はバランス含めて調整しているのだな、と妙に納得した記憶があります。

 

 

 

 

さて、昨今パチンコ機に関してはかなり演出カスタマイズできる機種が増えております。パチスロとパチンコは根本的に遊び方が違うので、並べて考えることは違うかもしれません。が、昨今のパチンコ機はどのメーカーさんもいろいろカスタマイズできますよね。演出の強弱だけの機種も多いですが、ほぼ完全告知機に近いようなカスタマイズが可能なメーカーも増えてきました。

 

個人的には『ユニコーン』なんかはフルカスタマイズで、もう演出云々ではなく先読みとバイブ待ちで楽しんでいます。その方が個人的にはストレスなく楽しめます。

 

パチンコ開発も、本来はそのあたりの演出バランスは何年もかけて考えて市場に出しているはずです。が、このカスタマイズ機能を入れてしまうと、そのあたりの苦労は水の泡。メーカーの中にいると、そこへの時間の割き方はデバックや試打含めてかなり時間を要しているのでよくわかります。

 

しかしカスタマイズ機能はパチンコでは当たり前になってきており、それを好むユーザーもいます。もしかしたらパチスロもどこまでカスタマイズできるようになるかわかりませんが、『サンダーV2』のような機能が当たり前になるかもしれませんね。

 

個人的にはそうなってくれたら、もう『沖ドキ!DUO』やハナハナ系マシンのスイカを取りこぼすことがなくなるので、ぜひ採用の方向で進めてもらいたいなと切に願っています。

 

 

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